4月12日(土)、午後1時45分。ピースウォークの出発予定時間は午後1時半だったから、十五分の遅刻である。営団地下鉄日比谷線・茅場町駅から早足で集合場所の「坂本町公園」へ向かったが、既に隊列は発ったあとで、警察がカラーコーンの撤収をしていた。
しかしほんの十五分でスタートし終えるというのは、ひょっとすると参加者がかなり少ないのでは? そんな予感を胸に、隊列のあとを追って永代通りを西へ。


少し蒸し暑さを感じる天候の下、前方、人気の無い週末のオフィス街に幾本かの幟が見える。小走りに近付くと、最後尾を行くのはいくつかの市民団体の集まりであった。追い越して先へ進む。その前には、大きな「しゃもじ」の形の太鼓を頭上に掲げ、それを連打しながら「南無妙法蓮華経」と唱え続ける宗教団体。さらに先へ進むと、何故か只ならぬ数の警察官に囲まれたグループがいた。黒い大きな旗を振りかざし、サイレンを鳴らしたり、怒声をあげたりしている。その前には、スピーカーを載せたワゴン車を先頭に、統制のとれたシュプレヒコールをあげる一団。


「呉服橋」の交差点で永代通りを左に折れ、外堀通りに入る。この辺りで雨が降り始めたので、用意していた折り畳み傘を開く。長い傘を敢えて持って来なかったのは、それが凶器になってしまう可能性があるから。東京駅の前を過ぎ、「鍛冶橋」の交差点を直進し、繁華な通りを行く。場所柄もあってか、
沿道の人たちはほとんど無反応。試みに信号待ちをしている群衆に混じって聞き耳をたてると、二十代前半と思われる女性二人組が、「なんかさあ、なに
いってんのか、わかんなくない?」「うん、わかんない」と話していた。ちょうど「有事立法絶対反対!」の掛け声があがっていたところ。
新橋駅のところで右折し、鉄道のガードをくぐって外堀通りを「虎ノ門」の交差点まで。そこで右折して霞ヶ関の官庁街を通りぬけ、通商産業省のところでもう一度右折する。すると前方左手に、ゴールの日比谷公園が見えた。


翌日の「毎日新聞」朝刊によると、参加者数は約2000人(主催者発表)とのことだが、私の印象ではもっと少なく感じた。大量動員されていた警察官(制服・私服両方)をカウントに入れたとしても、である。
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